品のある人の特徴10選 品がない人との違いと 品の身につけ方 セルフチェック・ワークシート付き(パン屋のカウンターで、男性の店員さんから紙袋を両手で受けとり、軽く頭を下げてお礼を言う女性の写真)

「あの人みたいに、品のある人になりたい」

「育ちがよくないから、わたしには品がないのかもしれない」

「つい言いすぎたり、がさつにふるまったりして、あとで落ちこんでしまう」

そんなふうに感じて、このページを開いてくださったのかもしれません。

こんにちは、看護師でライフコーチ、ディマティーニメソッドのファシリテーターの愛原百麗です。看護師として働いて、39年になります(2026年時点)。

ドクター・ディマティーニ・メソッド トレインド・ファシリテーター 愛原百麗(看護師×ライフコーチ)

わたしが育った家は貧しく、けんかと暴力が絶えない家でした。おとなになってからも長いあいだ、「わたしは価値のない人間だ」と思って生きてきました。そんなわたしが、「わたしは、どうなりたいのか」を考え、お手本にしたい品のある女性たちとのご縁をいただいて、その方たちから、考え方や立ち居振る舞いを学んできました。

看護師として、たくさんの患者さんやご家族と出会ってきました。体がつらいときや、不安でいっぱいのときにも、「ありがとう」「お忙しいのに、すみませんね」と、まわりを気づかう言葉が出てくる方がいます。わたしが「品がある」と感じるのは、肩書きや持ち物ではなく、そういう方です。

この記事では、品のある人になりたいあなたに、あなたの品をくずしやすいものが、5つのタイプのどれに近いかがわかるセルフチェックと、品のある人とはどんな人か、品のある人の特徴10選、品がない人との違い、そして今日からできる品を身につける方法7つをお伝えします。

先に結論をお伝えすると、品は、生まれつきやお金で決まるものではありません。品とは、自分と相手を大切にする「心の余裕」が、ふるまいや見た目ににじみ出たものです。だから、品はあとから育てられます。そして、品がくずれる理由は、人によってちがいます。自分の品をくずしやすいものを知って、そこから整えていくこと。それが、品のある人になるいちばんの近道です。

この記事では

・品をくずしやすいものがわかるセルフチェック(15問・5つのタイプ)

・品のある人とは?「品がある」の意味

・品のある人の特徴10選(女性・男性・見た目とオーラ)

・品がない人の特徴と、違いが出る場面

・品は生まれつき?育ちやお金で決まる?

・品を身につける方法7つ(逆効果になりやすい方法も)

・ディマティーニメソッドで見る品

・書き込める『品を育てるワークシート』

について解説します。

セルフチェックこの記事はセルフチェック付きです

あなたの品をくずしやすいものを、15問でチェックできます。チェックを入れるだけで、5つのタイプのどれに近いかと、あなたに合う品の身につけ方がわかります。

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無料PDFこの記事はワークシート付きです

記事の中でご紹介する『品を育てるワークシート』(PDF・A4/2枚)を、無料でダウンロードできます。印刷して、そのまま書き込めます。

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セルフチェック|あなたの品をくずしやすいものは?

まずは、あなたの品が、どんなときにくずれやすいのかを確かめてみましょう。品のある人でも、疲れていたり、心がざわついていたりすると、ふるまいは雑になります。いまのあなたに、あてはまるものにチェックを入れてください。

セルフチェック

あなたの品をくずしやすいものは、どれ?

ふだんの自分を思いうかべて、あてはまるものにチェックを入れてください(15問)。

※この結果は、ご自身の傾向をふり返るための目安です。あなたの品を判定するものではありません。

チェックがいちばん多く入ったタイプが、いまのあなたの品をくずしやすいものです。同じくらいのときは、いくつかのタイプが重なっています。それぞれのタイプは、このあとの「品がくずれる5つの原因|あなたはどのタイプ?」でくわしく説明しています。

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品のある人とは?|「品がある」の意味

「品がある」とは、その人のふるまいや言葉、見た目から、落ち着いた、好ましい感じがにじみ出ていることをいいます。高い服を着ているから、お金持ちだから、というものではありません。同じ服を着ていても、品を感じる人と、感じない人がいます。その差は、目に見えるものの「奥」にあります。

品・上品・品格・品性・気品のちがい

「品」に近い言葉は、いくつもあります。辞書の意味をもとに、わかりやすくまとめると、次のようになります。

・品(ひん):人や物にそなわっている、好ましい品格や品質。「品がよい」「品がない」と使う

・上品:品格のあるさま。品のよいさま。味などが洗練されているさまにも使う。反対は「下品」

・品格:その人やその物に感じられる、気高さや上品さ。品位

・品性:道徳的な面から見た、その人の性質。人格

・気品:どことなく感じられる、上品で気高いおもむき

「上品」「気品」「品格」は、まわりから感じとられる雰囲気に、「品性」は、その人の内側にある人柄(とくに道徳的な面)に、重きがある言葉です。この記事では、外にあらわれる印象と、内側の人柄をまとめて「品」と呼んでいます。

「品がある」は、心の余裕のあらわれ

品は、3つの層でできていると考えると、わかりやすくなります。いちばん外側が「見た目」、その内側が「ふるまい・言葉」、そしていちばん奥にあるのが「心」です。

品は、3つの層でできている(見た目やふるまいは、心の余裕の「あらわれ」)。外側=見た目:清潔感・姿勢・身だしなみ。内側=ふるまい・言葉:ていねいな動作・おだやかな言葉づかい・誰にでも同じ態度。いちばん奥=心:自分と相手を大切にする「心の余裕」。形だけまねると、忙しい日やイラッとした日にくずれる。心に余裕があると、意識しなくても自然ににじみ出る。品は、生まれつきではない。内側から外へ、にじみ出るもの

見た目やふるまいは、まねをすれば、ある程度は整えられます。でも、心に余裕がないと、忙しい日や、イラッとしたときに、すぐにくずれてしまいます。反対に、自分と相手を大切にする心の余裕があると、特別に意識しなくても、ふるまいや見た目に、自然と品がにじみ出てきます。品のある人の特徴が、所作から心のあり方まで、さまざまに語られるのはそのためです。

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品のある人の特徴10選|品がある人に共通すること

品のある人には、次のような特徴が共通して見られます。見た目・ふるまいと言葉・心の3つに分けて、ご紹介します。

品のある人の特徴10(見た目・ふるまいと言葉・心に、品はあらわれる)。見た目:1 清潔感があり、身だしなみが整っている(高価さより、手入れが伝わる) 2 姿勢がよく、動作がゆっくりていねい(物を置く音、ドアを閉める音が静か)。ふるまいと言葉:3 言葉づかいがていねいで、声がおだやか(親しい人にも「ありがとう」を省かない) 4 相手によって態度を変えない(店員さんにも、後輩にも、同じように) 5 人の悪口やうわさ話に乗らない(人を下げて、自分を上げようとしない) 6 自慢やアピールより、人の話を聞く(相手に、興味を向けられる) 7 「ありがとう」「ごめんなさい」が素直に言える(立場が上になっても、変わらない)。心:8 感情を、自分で扱える(不機嫌を、まわりにぶつけない) 9 人と比べず、自分の物差しを持っている(人の評価に、ふり回されにくい) 10 自分のことも、雑に扱わない(自分を大切にできるから、人にもていねい)。どれも、生まれつきではない。毎日の習慣で、あとから育てられる

見た目にあらわれる品(特徴1〜2)

特徴1:清潔感があり、身だしなみが整っている
品のある人は、高価な服やブランドより、清潔さを大切にしています。しわのない服、手入れされた靴や爪、整えられた髪。華やかでなくても、自分を大切に扱っていることが伝わる身だしなみです。その場に合わせて、まわりの人が心地よくいられる装いを選べるのも特徴です。

特徴2:姿勢がよく、動作がゆっくりていねい
背すじが伸びていて、物を置くときや、ドアを閉めるときに、大きな音を立てません。あわてずに、ひとつずつの動作を終わらせるので、まわりに落ち着いた印象を与えます。

ふるまいと言葉にあらわれる品(特徴3〜7)

特徴3:言葉づかいがていねいで、声がおだやか
乱暴な言葉や、人を見下すような言い方をしません。親しい人にも、「ありがとう」「お願いします」を省きません。大きな声を出さなくても、ちゃんと伝わる話し方をします。

特徴4:相手によって態度を変えない
上司にも後輩にも、お店の店員さんにも、同じようにていねいに接します。立場の弱い人への態度にこそ、その人の品があらわれます。

特徴5:人の悪口やうわさ話に乗らない
その場にいない人の悪口が始まったら、さりげなく話題を変えたり、聞き役にとどまったりします。人を下げて、自分を上げようとはしません。

特徴6:自慢やアピールより、人の話を聞く
自分のすごさを語るより、相手の話に興味をもって、耳をかたむけます。自分のよいところを、わざわざ言わなくても大丈夫だと思えているのです。

特徴7:「ありがとう」「ごめんなさい」が素直に言える
小さな親切にもお礼を言い、まちがえたときは、言い訳をせずにあやまります。年齢や立場が上になっても、それが変わりません。

心にあらわれる品(特徴8〜10)

特徴8:感情を、自分で扱える
品のある人にも、怒りや悲しみはあります。ちがうのは、不機嫌をまわりにぶつけず、自分の気持ちを、自分で受けとめていることです。感情がないのではなく、感情に、ふるまいを乗っとられないのです。

特徴9:人と比べず、自分の物差しを持っている
人をうらやんだり、見下したりして、自分の価値をはかろうとしません。自分が大切にしたいことがわかっているので、流行や人の評価に、ふり回されにくいのです。

特徴10:自分のことも、雑に扱わない
品のある人は、人だけでなく、自分のこともていねいに扱います。疲れたら休む。自分を責める言葉を、使いすぎない。自分を大切にできているから、人にも、やさしくていねいになれるのです。

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品のある女性・品のある男性の特徴

品のある人の特徴に、男女のちがいはほとんどありません。ただ、品が伝わるポイントには、少しちがいが出ることがあります。

品のある女性は、華やかさより、落ち着きや清潔感から品が伝わります。話すときに相手の目を見て、ゆっくりうなずく。大きな声で笑うより、ほほえむ。自分の機嫌を、自分でとれる女性は、年齢を重ねるほど、品がにじみ出てきます。

品のある男性は、強さを見せつけるより、力を抜いて、人にゆずれるところに品があらわれます。店員さんにていねいに接する、ドアを押さえて待つ、自分の手柄を語らない。いばらない余裕が、品として伝わります。

カフェで、コーヒーを運んできた店員さんに、笑顔でお礼を言う50代の男性(イメージ写真)

品がある人の見た目と「オーラ」

「品がある人には、オーラがある」と言われることがあります。オーラとは、その人のまわりにただよう雰囲気のことです。品のある人のそばにいると、なぜかほっとする、背すじが伸びる。そう感じるのは、その人の落ち着いた動作や、おだやかな声、相手を急かさない間のとり方を、わたしたちが知らず知らずのうちに受けとっているからだと考えられます。

見た目でいえば、顔立ちの美しさより、清潔感・姿勢・表情のやわらかさのほうが、品の印象を大きく左右します。どれも、生まれつきではなく、毎日の習慣で変えていけるものです。

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品がない人の特徴|品のある人との違いが出る場面

品のない人の特徴は、品のある人の特徴の裏返しです。大声で話す、音を立てる、相手によって態度を変える、人の悪口が多い、自慢話が長い、お礼やおわびが言えない、不機嫌をまわりにぶつける。品のある人とない人の違いは、とくに次のような場面で、はっきり出ます。

品のある人と、ない人 違いが出る6つの場面(差がつくのは、心の余裕がなくなる場面)。1 お店の店員さんに:品のある人は目を見て「ありがとう」と言う/品がない人は横柄な口調で、命令するように話す 2 待たされたとき:「お忙しいですね」と落ち着いて待つ/ため息や舌打ちで、不機嫌を出す 3 まちがいを指摘されたとき:「教えてくれて、ありがとう」と認める/言い訳をしたり、相手を責めたりする 4 その場にいない人の話:さりげなく話題を変える/悪口やうわさ話で盛り上がる 5 自分の話をするとき:話したあと、相手にも質問を返す/自慢話を長く続ける 6 家族や親しい人の前で:家族にも「ありがとう」を言う/外ではていねい、家では乱暴。「品のある人」と「ない人」がいるのではない。品は、そのときの心の余裕で、出たりくずれたりする

品のないふるまいは、まわりの人の心にも影響します。失礼な態度をとられた人は、そのあとの作業の成績が下がり、人を手伝うことも減ったという実験があります(ポラスとエレズ、2007年)。品は、自分のためだけでなく、まわりの人が安心して力を出せる場をつくるものでもあるのです。

ただ、ここで覚えておいてほしいことがあります。世の中に「品のある人」と「品のない人」の2種類がいるわけではありません。品のある人でも、疲れていたり、追いつめられていたりすると、品のないふるまいをしてしまいます。品は、人を分けるラベルではなく、そのときの心の余裕によって、出たり、くずれたりするものなのです。

品のない人が気になるとき

「あの人、品がないな」と、人のふるまいがどうしても気になって、イライラしてしまうこともあると思います。

そんなときは、少しだけ立ち止まって、自分にも、形を変えて同じところがないかを探してみてください。人前ではしなくても、家族の前では同じことをしている。言葉には出さなくても、心の中で同じように人を下に見ている。そうした自分の面に気づくと、相手への怒りが、少しずつおだやかになっていきます。このあとの「ディマティーニメソッドで見る品」で、ひとりでできるワークをご紹介します。

そしてもうひとつ。品のない人を見下すことも、じつは、品をくずすふるまいのひとつです。人を下に見ているとき、わたしたちの心は、余裕を失っています。

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品は生まれつき?育ちやお金で決まる?

「品がある人は、生まれつきなの?」「育ちがよくないと、品は身につかない?」。そう気にされる方は、少なくありません。

たしかに、育った家庭の影響はあります。食事の作法や言葉づかい、あいさつの習慣は、子どものころに家庭で身につくことが多いからです。上品な人を見て「育ちがいい」と感じるのは、そのためです。

でも、品は、生まれつき決まるものではありません。作法や言葉づかいは、おとなになってからでも学べます。そして、品の中心にある「心の余裕」は、育ちとは関係なく、毎日の習慣で育てていけるものです。

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お金や地位についても、同じことがいえます。アメリカで行われた研究では、高級な車に乗っている人ほど、横断歩道で歩行者に道をゆずらない傾向が見られた、と報告されています(ピフら、2012年)。ただし、同じカリフォルニアの町で、のちにもっと多くの車を調べたやり直しの研究では、車の値段と、道をゆずらない行動とのあいだに、はっきりした関係は見られませんでした(ユングら、2023年)。オランダの一般の人たちを広く調べた研究でも、お金や地位がある人ほど不正をしやすい、という全体的な傾向は見られませんでした(トラウトマンら、2013年)。「お金持ちほど品がない」とも、「お金持ちほど品がある」とも言えないのです。つまり、お金や地位があるかどうかで、品が決まるわけではありません。

反対に、ぜいたくな暮らしをしていなくても、品を感じる人はたくさんいます。物を大切に使う、身の丈に合った暮らしを楽しむ、人をうらやまない。品は、持っているものの量ではなく、持っているものとの向き合い方にあらわれます。

貧しい家で育ったわたしが、品を学んだ方法

わたし自身、貧しい家で育ち、これといった教育も受けてこなかったので、恥ずかしい思いもしました。でも、失敗があったからこそ、成長しようと思えたのです。おとなになって、「わたしは、どんな人になりたいのか」を考えたとき、お手本にしたいと思える女性とのご縁を大切にして、その方たちから学ぼうと決めました。

年上の品のある女性に出会うと、その方の考え方や、立ち居振る舞いを学ばせていただきました。職種をこえて、ビジネスの世界でトップに立つ女性とも出会い、ランチやお茶をご一緒しながら、ものの考え方や、ふるまいを学びました。

ホテルのティーラウンジで、品のある60代の女性の話を、ノートを手に聞いている女性の後ろ姿(イメージ写真)

※わたしの体験をもとにしたイメージ写真です

茶道も習いました。お師匠さんは、80歳近い方でした。若さや華やかな美しさで、人の目をひく方ではありません。それでも、そのたたずまいからは、内側からにじみ出る品格を感じました。品は、顔立ちや年齢で決まるものではない。お師匠さんの姿から、わたしはそう感じました。

心理学では、人がお手本になる人のふるまいを見て学ぶことを、「観察学習(モデリング)」と呼びます(バンデューラ、1977年)。品も同じです。「こうなりたい」と思える人に出会い、その人から学び、まねていくことで、あとから身につけていけるものです。育ちに自信がなくても、大丈夫です。

茶室で、70代後半のお師匠さんがお茶をたてるのを、正座して見つめる女性の後ろ姿(イメージ写真)

※わたしの体験をもとにしたイメージ写真です

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品がくずれる5つの原因|あなたはどのタイプ?

品のある人でも、品がくずれるときがあります。くずれる理由は、人によってちがいます。理由がちがえば、整え方もちがいます。ここでは、セルフチェックの5つのタイプごとに、原因と、合う方法をご紹介します。

品がくずれる5つのタイプ(品をくずすものは、人によってちがう)。1 余裕がなくなる「いっぱいいっぱいタイプ」:忙しさや寝不足で、動作も言葉も雑になる 2 認められたい「アピールタイプ」:自分の話や自慢が、つい多くなる 3 感情があふれる「イライラタイプ」:ため息や、きつい言い方がすぐに出る 4 人を上下で見る「比べるタイプ」:相手の肩書きや立場で、態度が変わる 5 自分を雑に扱う「自分あと回しタイプ」:自分を後回しにした雑さが、にじみ出る。タイプによって、合う整え方がちがう。自分のタイプから始めるのが近道

1. 余裕がなくなる「いっぱいいっぱいタイプ」

忙しさや疲れ、寝不足で、心の余裕がなくなっているタイプです。ふだんはていねいな人でも、時間に追われると、ドアを閉める音が大きくなったり、言葉が短く、きつくなったりします。

睡眠が足りないと、ちょっとした出来事にも、イライラしやすくなります。一晩眠らなかった人たちは、ふつうに眠った人たちにくらべて、かんたんな計算のような軽いストレスのかかる作業でも、ストレスや怒り、不安を強く感じていました(ミンケルら、2012年)。このタイプの品のくずれは、性格ではなく、余裕のなさのサインです。

合う方法:方法1「動作を『ひと呼吸』ゆっくりにする」、方法2「予定と睡眠に『余白』をつくる」

2. 認められたい「アピールタイプ」

「すごいと思われたい」「わかってほしい」という気持ちが強く、自分の話や自慢、持ち物や経歴のアピールが多くなるタイプです。人の話に「わたしなんて、もっと〜」と、かぶせてしまうこともあります。

自分のことをよく見せようとする人は、聞いている相手が「喜んでくれる」と思いがちです。でも実際には、相手は思った以上に、いやな気持ちになっていたという研究があります(スコペリッティら、2015年)。アピールしたくなるのは、認められたい気持ちが、まだ満たされていないサインでもあります。

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3. 感情があふれる「イライラタイプ」

イラッとした気持ちが、ため息や表情、きつい言い方になって、すぐに外に出てしまうタイプです。その場にいない人の悪口やうわさ話に、つい乗ってしまうこともあります。

感情があることは、悪いことではありません。ただ、感情をそのまま人にぶつけると、まわりも自分も傷つきます。だからといって、感情を押し殺せばいいわけでもありません(「逆効果になりやすい品の身につけ方」でお伝えします)。感情に気づいて、ひと呼吸おくことが、このタイプの品を守ります。

合う方法:方法5「イラッとしたら、気持ちに名前をつける」、方法1「動作を『ひと呼吸』ゆっくりにする」

4. 人を上下で見る「比べるタイプ」

相手の肩書きや立場、持ち物によって、態度が変わってしまうタイプです。自分より「上」に見える人の前では緊張して小さくなり、「下」に見える人には、つい雑な態度をとってしまいます。心の中で「あの人よりはまし」と思うこともあります。

人を見上げているときも、見下しているときも、わたしたちは相手を「ひとりの人」として見られていません。そして、人を上下で見ているあいだは、自分のことも上下ではかってしまうので、心が休まりません。

合う方法:方法6「肩書きではなく『人』を見る」、ディマティーニメソッドの「気になる人を両面から見る」ワーク

5. 自分を雑に扱う「自分あと回しタイプ」

家族や職場の人のことは大切にできても、自分のことは、いつも後回しにしているタイプです。身だしなみや部屋がなんとなく雑になり、「わたしなんて」「どうせ」が口ぐせになっていることもあります。

このタイプの方は、とてもやさしく、がんばり屋さんです。でも、自分を雑に扱っていると、その雑さは、少しずつふるまいにもにじみ出てしまいます。品は、人を大切にする気持ちと同じくらい、自分を大切にする気持ちから生まれるものです。

わたしも長いあいだ、自己犠牲こそ美徳だと信じて、自分の内側の声を無視していました。変わりはじめたのは、ディマティーニメソッドのグループワークで、亡くなった母とのつらい出来事に向き合ったときです。母へのネガティブな思いの中に感謝を見つけたとき、わたしは号泣しました。そして、心の深いところから、こう思ったのです。

私が私を愛してなかった……ごめんなさい私。ありがとう私。

自分を大切にすることは、わがままではありません。

合う方法:方法7「自分のことも、ていねいに扱う」

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品を身につける方法7つ|今日からできる習慣

品は、特別なマナー教室に通わなくても、毎日の小さな習慣で育てていけます。ここでご紹介する7つの方法は、見た目やふるまいを整えながら、その奥にある「心の余裕」も育てていくものです。

品を身につける7つの方法(見た目より先に、「心の余裕」を育てる)。1 動作を「ひと呼吸」ゆっくりにする:最後の数センチを、そっと置く 2 予定と睡眠に「余白」をつくる:時間の余白は、そのまま心の余白 3 「ありがとう」に、ひとこと添える:何に感謝しているのかを伝える 4 話すより「聞く」を1回増やす:自分の話の前に、質問をひとつ 5 イラッとしたら、気持ちに名前をつける:「いま、イライラしている」と心の中で 6 肩書きではなく「人」を見る:誰にでも、同じあいさつを 7 自分のことも、ていねいに扱う:身だしなみと、自分にかける言葉から。品は、まねるものではなく、毎日の小さな習慣で育てるもの

全部をやる必要はありません。セルフチェックで出たタイプに合う方法から、ひとつだけ選んで始めてみてください。そして、身近に「こうなりたい」と思える人がいるなら、その人のふるまいをよく見て、まねてみることも近道です。わたし自身、そうして品を学んできました(「貧しい家で育ったわたしが、品を学んだ方法」でお話ししています)。

方法1:動作を「ひと呼吸」ゆっくりにする

ドアを閉める、カップを置く、カバンをおろす。そのひとつひとつの動作の最後に、ひと呼吸ぶんだけ、ゆっくりをくわえてみてください。最後の数センチを、そっと置く。それだけで音が消え、動作がていねいに見えます。

動作をゆっくりにすると、呼吸も自然と落ち着いてきます。ゆっくりした呼吸は、心と体をリラックスさせる方向に働くことが、研究をまとめた報告で示されています。数はまだ多くないものの、不安や怒りがやわらいだという研究もあります(ザッカロら、2018年)。体をゆっくり動かすことは、心に余裕をとり戻す近道でもあるのです。

方法2:予定と睡眠に「余白」をつくる

品のある人は、いつも少し早めに動いています。時間ギリギリだと、どんな人でもあわてて、動作や言葉が雑になるからです。待ち合わせには5分早く着く、予定と予定のあいだに15分のすき間をつくる。時間の余白は、そのまま心の余白になります。

そして、よく眠ることです。先ほどお伝えしたように、寝不足の日は、小さなことにもイライラしやすくなります。看護師として多くの方を見てきて感じるのは、体の余裕と心の余裕は、つながっているということです。

方法3:「ありがとう」に、ひとこと添える

「ありがとう」は、品のある人が、いちばんよく使う言葉かもしれません。そこに、さらにひとこと添えてみてください。「ありがとう。急いでくれて、助かりました」「ごちそうさまでした。とてもおいしかったです」。何に感謝しているのかが伝わると、言葉に心がこもります。

お礼の言葉には、相手の行動を変える力もあります。手伝ってくれた人に感謝の言葉を伝えると、その人がもう一度手伝ってくれる割合が、32%から66%へと、約2倍になったという実験があります(グラントとジーノ、2010年)。感謝された人は、「自分は大切にされている」と感じられるからです。

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方法4:話すより「聞く」を1回増やす

自分の話をしたくなったら、その前に、相手にひとつ質問をしてみてください。「それで、どうなったの?」「どんなところが楽しかった?」。相手の話を、さらに深める質問です。

会話の中で質問を多くする人、とくに相手の話を受けて深める質問をする人ほど、相手から好かれやすいことが、会話の研究でわかっています(ファンら、2017年)。自分のすごさを語らなくても、相手に興味を向けるだけで、落ち着いた、品のある印象になるのです。

方法5:イラッとしたら、気持ちに名前をつける

イラッとしたときは、すぐに口を開く前に、心の中で「いま、わたしはイライラしている」「本当は、悲しかったんだ」と、気持ちに名前をつけてみてください。

気持ちを言葉にすると、それだけで、感情の高ぶりが落ち着きやすくなります。怒った顔やおびえた顔の写真を見て、その気持ちをあらわす言葉(「怒り」「こわい」など)を選んだときは、ただ写真をながめていたときよりも、脳の扁桃体(不安や恐れにかかわる部分)の反応が弱まっていました(リーバーマンら、2007年)。名前をつけたら、ひと呼吸。それから、言い方を選びます。

方法6:肩書きではなく「人」を見る

初めて会う人の肩書きや持ち物、年齢に、目が向いていませんか。そんなときは、「この人は、何を大切にしている人だろう」と、相手の中身に関心を向けてみてください。

そして、誰にでも同じあいさつをすることを、ひとつ決めておきましょう。上司にも、清掃の方にも、お店の店員さんにも、同じ笑顔で「おはようございます」「ありがとうございます」。相手によって態度を変えないことは、品のある人に共通する、大切な特徴です。続けているうちに、人を上下で見るくせが、少しずつゆるんでいきます。

レストランの入口で、年配の女性のためにドアを押さえ、ほほえむ40代の男性(イメージ写真)

方法7:自分のことも、ていねいに扱う

品のある人は、人だけでなく、自分のことも大切に扱っています。高い服や化粧品は、必要ありません。洗いたてのシャツを着る、靴をみがく、ハンドクリームをていねいにぬる。自分のために、少しだけ手間をかけてみてください。

そして、自分にかける言葉も、ていねいにしましょう。「わたしなんて」「どうせ」が出てきたら、大切な友だちにかけるような言葉に、言いかえてみてください。自分への思いやり(セルフ・コンパッション)が高い人は、パートナーから「思いやりがあり、相手を責めたり支配したりすることが少ない」と見られていた、という研究もあります(ネフとベレトバス、2013年)。自分を大切にできる人ほど、人にも、自然とていねいになれるのです。

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逆効果になりやすい品の身につけ方

よかれと思ってやっていることが、かえって品をくずしてしまうこともあります。

・高いブランドや見た目だけで、品を出そうとする
持ち物を高価にしても、ふるまいが変わらなければ、かえって品のなさが目立ってしまいます。見た目は、品の「入り口」にすぎません。

・感情を押し殺して、「いい人」を演じる
怒りや悲しみを、なかったことにしてがまんし続ける方法は、長くは続きません。感情をおさえこむくせがある人は、うれしい気持ちを感じることが少なく、人とのつながりも弱い傾向が見られました。一方で、出来事のとらえ方を見なおす人ほど、人間関係や心の健康がよい傾向がありました(グロスとジョン、2003年)。品のある人は、感情がない人ではなく、感情とうまくつきあえる人です。

・品のない人を見下して、自分の品を確かめる
「わたしは、あの人とはちがう」と人を下げることで得られる安心は、品ではありません。先ほどお伝えしたように、人を見下しているとき、心は余裕を失っています。

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ディマティーニメソッドで見る品|人を見上げも見下しもしない

ドクター・ジョン・F・ディマティーニ
ドクター・ジョン・F・ディマティーニ(出典:ディマティーニ公式サイト https://drdemartini.com/ja/)

わたしがファシリテーターを務めるディマティーニメソッドでは、人を持ち上げすぎても、見下しすぎても、心のつり合いは崩れると考えます。あこがれの人を持ち上げすぎると、自分が小さく見えて、卑屈になったり、背のびをしてアピールしたりします。気に入らない人を見下しすぎると、自分を大きく見せたくなり、態度が雑になります。

どちらも、相手の片方の面しか見えていない状態です。相手のすごいところにも大変な面があり、相手のいやなところにも、じつは誰かの役に立っている面がある。その両面が同じくらい見えてきたとき、相手は、見上げる人でも見下す人でもなく、自分と同じ高さにいる、ひとりの人に戻ります。人を見上げも見下しもしない。わたしは、それこそが品の土台なのだと感じています。

怒鳴る義父の「もう片方の面」が見えたとき

わたしの義父はアルコール依存症で、毎日のように怒鳴っていました。わたしが大切にしていた信仰を、批判されたこともあります。当時のわたしには、義父のふるまいは、品とはほど遠いものに見えていました。

義父が病気になり、在宅での介護が必要になったとき、わたしはディマティーニメソッドのB面に取り組みました。B面は、相手の嫌いなところが、じつは自分にどんな利益をもたらしていたのかを見つけていくワークです。

怒鳴る姿や、信仰への批判と向き合っていくうちに、わたしは「義父は義父なりに、わたしを守ろうとしていたのだ」と気づき、号泣しました。義父は自宅で8か月を過ごし、亡くなる間際に「ありがとう」と言って、何度もわたしの手を握ってくれました。

ふり返ると、義父を見下していたあいだ、わたし自身も、心の余裕を失っていたのだと思います。

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義父と向き合い、自宅で介護して見送るまでのことを、写真とともに書いています。

セッションを受けてくださった方からも、人を上下で見る見方が変わった、という声をいただいています。

人の価値を仕事で判断する癖があり、父はすごい、母は専業主婦だからすごくないという見方をしていました。しかし優劣ではなく役割であり、バランスを保っていたことに気づけました。

マイさん(40代)

相手の悪いと思ってる部分をわたしはもっていて、皆持っていて、ただそれだけなんだ、と思いました。自分は自分を愛せてなかったんだということに気づけました。

30代・匿名希望

※個人の感想です。感じ方は人それぞれで、同じ結果をお約束できるものではありません。

ひとりでできる「気になる人を両面から見る」ワーク

「品がない」と感じて、どうしても気になる人がいるときは、気持ちが落ち着いている時間に、次の順番で書き出してみてください。ディマティーニメソッドのB面の考え方をもとにしたワークです。

  1. いまの心のざわつき度を、0〜10でつける
  2. 「品がない」と感じる相手を1人選び、いちばん気になるふるまいを1つ書く
  3. 自分も、形を変えて同じことをしている場面を探す。家族の前・疲れた日・心の中・SNSなど、場面を変えて3つ書く
  4. そのふるまいが、自分やまわりの役に立っていた面を3つ書く
  5. もう一度、心のざわつき度を0〜10でつける

例:気になる相手:職場のBさん「人の話をさえぎって、自分の話ばかりする」

→ わたしも同じことをしている場面:家では、家族の話を最後まで聞かずに口をはさんでいる/好きなことの話になると、止まらなくなる/心の中で「その話、もう知ってる」と聞き流している

→ 役に立っていた面:会議が静まりかえったとき、Bさんが話し出すと場がなごむ/Bさんを見て、わたしは短く話そうと気をつけるようになった/Bさんがいると、口数の少ないわたしが、無理に話さなくてすむ

相手を、むりに好きになるためのワークではありません。相手の両面と、自分の中の同じ面が見えてくると、相手を見下す気持ちが静まり、自分のふるまいにも、自然と余裕が戻ってきます。最初は、なかなか出てこないと思います。それで大丈夫です。ゆっくり探してみてください。

参考

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品を育てるワークシート(無料PDF)

この記事でご紹介した方法を、そのまま試せるワークシートを用意しました。印刷して、書き込んで使えます。

1枚目は「わたしの品をくずすものを知る」です。最近「品がなかったな」と感じた場面と、そのときの心の余裕度(0〜10)、自分のタイプを書き、7日間の「ていねいにできたこと」ノートをつけます。今日からひとつだけ始める習慣を選ぶ欄もあります。

2枚目は「気になる人を両面から見る」です。「品がない」と感じる人の気になるふるまいと、自分も同じことをしている場面、そのふるまいが役に立っていた面を書き出し、最後に、自分にかける言葉を書きます。

無料ダウンロード

品を育てるワークシート(PDF・A4/2枚)

1枚目は「わたしの品をくずすものを知る」。自分のタイプを知り、7日間の「ていねいにできたこと」ノートで、品を育てる習慣を重ねます。2枚目は「気になる人を両面から見る」。「品がない」と感じる人の、もう片方の面を見つけます。

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※2枚目は、ディマティーニメソッドの考え方をもとにした愛原百麗オリジナルのものです(公式教材ではありません)。

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よくある質問

木製のクエスチョンマーク

Q. 「品がある」は褒め言葉ですか?言われたら、どう返せばいい?

はい、褒め言葉です。見た目だけでなく、ふるまいや人柄までふくめて、好ましく感じたときに使われる言葉です。言われたときは、「ありがとうございます。そう言っていただけて、うれしいです」と、素直に受けとるのがいちばんです。「そんなことないです」と強く打ち消すより、相手の気持ちも大切にできる返し方になります。

Q. 品がある人は、生まれつきですか?

生まれつき決まるものではありません。育った家庭で身についた作法や言葉づかいの影響はありますが、それは、おとなになってからでも学べます。品の中心にある心の余裕は、毎日の習慣で育てていけます。わたし自身、貧しい家で育ちましたが、お手本にしたい女性たちから、考え方や立ち居振る舞いを学んできました。くわしくは「品は生まれつき?育ちやお金で決まる?」をご覧ください。

Q. 品がある人には、スピリチュアルな意味やオーラがありますか?

目に見えない雰囲気を、オーラと呼ぶ人もいます。スピリチュアルの世界では、品のある人を「波動が高い」「エネルギーが澄んでいる」と表現することもあります。どんな言葉で表すにしても、その正体は、自分と相手を大切にする心の余裕から生まれる、落ち着いた雰囲気だと、わたしは考えています。

Q. 上品な人が「近寄りがたい」「嫌われる」と言われるのはなぜですか?

上品さが、完璧さやよそよそしさとして伝わると、まわりの人が緊張して、「近寄りがたい」と感じることがあります。本当に品のある人は、相手を緊張させません。ていねいでありながら、自分の失敗を笑って話せたり、相手の話に楽しそうに耳をかたむけたりします。品は、人と距離をとるためのものではなく、相手が安心していられるためのものです。

Q. 品のない人と、うまくつきあうには?

相手を変えようとするより、自分のふるまいを保つことに意識を向けてみてください。相手の大きな声や乱暴な言葉に、同じ調子で返さない。うわさ話には乗らず、聞き役にとどまる。それでもつらいときは、距離をとってもかまいません。相手のことがどうしても気になるときは、「気になる人を両面から見る」ワークも試してみてください。暴言や暴力が続いているときは、ワークより先に、離れることと相談することを優先してください(DV相談ナビ #8008)。

Q. 40代・50代・60代からでも、品は身につけられますか?

身につけられます。年齢を重ねるほど、品は、顔立ちより、表情や姿勢、ふるまいにあらわれるようになります。わたしが茶道を習ったお師匠さんは、80歳近い方でしたが、内側からにじみ出る品格がありました。これまでの経験で、人の痛みに気づけるようになった分、品の土台は、すでに育っています。まずは、方法1の「動作を『ひと呼吸』ゆっくりにする」から始めてみてください。

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品のある人になりたいあなたへ

「品のある人になりたい」と思うのは、あなたが、自分と人を大切にしたいと願っているからです。そう思えること自体が、もう品の芽です。

今日、イラッとして、きつい言い方をしてしまっても。あわてて、ドアをバタンと閉めてしまっても。大丈夫です。品は、一度くずれたら終わりではありません。気づいたときに、ひと呼吸おいて、ていねいにやり直せばいいのです。

今日は、ひとつだけ、動作をゆっくりにしてみてください。それが、品を育てる最初の一歩です。ひとりでは、自分の中にある余裕を見つけにくいときもあります。そんなときは、誰かと一緒に探したほうが見つかりやすくなります。

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品のある人|まとめ

  • 品のある人とは、自分と相手を大切にする心の余裕が、ふるまいや見た目ににじみ出ている人
  • 品のある人の特徴は、清潔感・ていねいな動作・おだやかな言葉づかい・相手によって態度を変えない・悪口に乗らない・人の話を聞く・素直なお礼とおわび・感情を自分で扱える・自分の物差しを持つ・自分も大切にする、の10
  • 品は、生まれつきやお金で決まるものではなく、あとから育てられる
  • 品がくずれる理由は、いっぱいいっぱい・アピール・イライラ・比べる・自分あと回しの5つのタイプに分けられ、タイプによって整え方がちがう
  • 品を身につける方法は、動作をゆっくりにする→余白をつくる→「ありがとう」にひとこと添える→聞くを増やす→気持ちに名前をつける→肩書きではなく人を見る→自分もていねいに扱う、の7つ
  • 人を見上げも見下しもしないとき、品は自然ににじみ出る

今日は、ワークシートの1枚目のSTEP 3に、今日「ていねいにできたこと」を1つ書いてみてください。

最後までお読みくださりありがとうございました。

品がくずれてしまう自分を、責めなくて大丈夫です

「わたしは価値のない人間だ」と思って生きてきたわたしが、看護師として39年働いてきた経験とともに、あなたの中にある心の余裕を、一緒に育てていきます。
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