「うるせー」「別に」「ほっとけよ」
声をかけるたびに返ってくるのは、短くてとげのある言葉ばかり。部屋のドアがバタンと閉まる音に、胸がぎゅっとなる。
作ったごはんには手をつけず、夜中にひとりでカップ麺を食べている。小さいころは「ママ、ママ」とあとをついてきたのに。
「正直、息子がむかつく」「このままでは、息子を愛せなくなりそう」。そんな自分にいちばん驚いて、落ちこんでいるのは、あなた自身かもしれません。
こんにちは、看護師でライフコーチ、ディマティーニメソッドのファシリテーターの愛原百麗です。看護師として働いて、39年になります(2026年時点)。

この記事では、息子の反抗期がいつからいつまで続くのか、反抗期の息子によくある態度とその奥にある気持ち、そしてむかつく・愛せないと感じるお母さんの心を整える方法をお伝えします。毎日の接し方のコツや、「反抗期だから」で片づけないでほしいサインも、看護師の目線でまとめました。
この記事では
・息子の反抗期はいつからいつまで? 高校生・大学生の場合
・反抗期の息子によくある5つの態度と、その奥にある気持ち
・反抗期が「母親にだけ」強いのはなぜ?
・反抗期の息子にむかつく・愛せないと感じるときに知ってほしいこと
・反抗期の息子との接し方 7つのコツと、やってはいけない対応
・ディマティーニメソッドの「B面」で見る、息子の許せない態度
・「反抗期だから」で片づけないでほしいサインと相談先
・書き込める「息子へのイライラを両面から見る ワークシート」
について解説します。
無料PDFこの記事はワークシート付きです
記事の中でご紹介する『息子へのイライラを両面から見る ワークシート(反抗期の息子編)』(PDF・A4/2枚)を、無料でダウンロードできます。印刷して、そのまま書き込めます。
息子の反抗期はいつからいつまで?
反抗期とは、子どもが親の言うことに反発したり、親から距離をとろうとしたりする時期のことです。2〜3歳ごろの「イヤイヤ期」を第一次反抗期、小学校の低学年から中学年ごろの反抗を中間反抗期、思春期に入ってからのものを第二次反抗期と呼びます。この記事でお話しするのは、主にこの第二次反抗期です。
中学生のころがいちばん多い
明治安田生活福祉研究所が2016年に、10代後半〜20代の若者とその親に行った調査では、反抗期があった時期は、親子・男女を問わず「中学生時代」がもっとも多く、次いで「高校生時代」でした。
始まりは小学校の高学年から中学1年生ごろ、落ち着くのは高校生から20歳前後というのが、ひとつの目安です。ただ、始まる時期も続く長さも、子どもによって大きくちがいます。
高校生の反抗期は「回数は減っても、1回が重い」
アメリカの心理学者ローセンらが、親子のぶつかり合いについての研究をまとめて分析したところ、けんかの回数は思春期の早い時期に多く、年齢とともに減っていく一方で、1回のけんかで出る感情の強さは、思春期の半ばにかけて強くなる傾向がありました(Laursen ら, 1998)。
中学生のころのように毎日言い合うことは減っても、高校生の息子とぶつかると、ひと言ひと言が重く刺さる。それは、あなたの受け止める力が弱くなったからではありません。
大学生・20代になっても続くこともある
大学生や社会人になってからも、親への反発が続く人もいます。親に頼る期間が長くなるほど、「自分で決めたい」気持ちと「まだ頼らざるをえない」現実のあいだで、いらだちが続きやすくなるのです。
反抗期がない息子も、めずらしくない
先ほどの調査では、男性の42.6%が「反抗期と思える時期はなかった」と答えています(女性は35.6%)。反抗期がないこと自体は、問題ではありません。親子で話せる関係があれば、大きくぶつからずに大人になっていく子もいます。
気にかけたいのは、言いたいことをがまんしているように見えるときです。家の外で元気がない、自分の気持ちをまったく話さない、といった様子が続くときは、ゆっくり話を聞く時間をつくってみてください。
反抗期の息子によくある5つの態度と、その奥にある気持ち
反抗期の息子の態度は、言葉だけ聞くととても乱暴です。でも、その奥には、息子自身もまだ言葉にできない気持ちが隠れていることが多いものです。

1. 無視する・「別に」しか言わない
「学校どうだった?」「別に」。会話が続かないと、さみしさと腹立たしさが同時にこみあげますよね。
思春期の子どもは、自分の気持ちや考えを、親に知られたくないと感じるようになります。無視や「別に」は、自分だけの世界をつくり始めたサインでもあります。
2. 「うるせー」「ババア」と言う
いちばん傷つくのが、こうした言葉です。思春期の男の子は、体の成長に、気持ちを言葉にする力が追いつかないことがよくあります。イライラを、いちばん短くて強い言葉で出してしまうのです。
言われてうれしいはずがありません。傷ついていいし、腹を立てていいのです。ただ、その言葉は、あなたという人の価値を決めるものではありません。
3. 部屋にこもって出てこない
帰ってきたらまっすぐ部屋へ。食事のときしか顔を見ない。親としては心配になりますが、ひとりで考えたり、気持ちを落ち着けたりする時間は、思春期の子どもにとって大切なものです。
4. ドアを強く閉める・物に当たる
ドアをバタンと閉める、床をドンドンと踏み鳴らす。気持ちの出し方を、まだ練習している途中とも言えます。
ただし、物を壊す、家族にけがをさせるといった暴力は、反抗期だからとがまんしなくていいものです。このあとの「相談先」の章を読んでください。
5. 母親にだけ、きつく当たる
外ではあいさつもできて、先生の評判もいい。なのに、家では母親にだけ当たる。その理由は、次の章でくわしくお話しします。
反抗期が「母親にだけ」強いのはなぜ?
「父親には何も言わないのに、わたしにだけひどい」。反抗期の息子さんをもつお母さんから、とてもよく聞く悩みです。理由は、ひとつではありません。
いちばん安心できる相手だから
反抗は、「この人なら、ぶつかっても見捨てられない」と思える相手に向かいやすいものです。母親にだけきついのは、それだけ母親を安全な場所だと感じている裏返しでもあります。
毎日の生活に、いちばん関わっているから
朝起こす、ごはんを作る、「宿題は?」と声をかける。生活の世話をしているのが母親であるほど、声をかける回数が増え、そのぶん息子とぶつかる場面も増えます。母親が悪いのではなく、接する回数が多いからなのです。
「子ども扱い」に敏感になっているから
思春期の男の子は、「もう子どもじゃない」と感じ始めています。小さいころから世話をしてきた母親の言葉ほど、子ども扱いされたように聞こえやすいのです。「ちゃんと食べた?」「寒くない?」という心配の言葉が、息子には「まだ子どもだと思われている」と感じられることがあります。
反抗期の息子にむかつく・愛せないと感じるあなたへ
「息子がむかつく」「かわいいと思えない」「愛せないかもしれない」。そう感じてしまう自分を、責めていませんか。
まずお伝えしたいのは、反抗期の息子にむかつくのも、愛せないと感じるのも、母親としておかしいことではないということです。
「愛せない」は、愛がなくなったサインではない
毎日のように否定の言葉を浴びせられたら、どんな人でも心がすり減ります。「愛せない」と感じるのは、愛情がなくなったからではなく、あなたの心とからだが、限界に近いというサインであることが多いのです。
本当に愛情がなかったら、ここまで苦しんだり、この記事を読んだりはしていないはずです。
頑張ってきたぶん、裏切られた気がする
仕事のあとに急いで夕飯を作り、部活の送り迎えをして、毎朝お弁当を詰めてきた。頑張ってきた人ほど、「どうしてここまで言われないといけないの」という気持ちが強くなります。その悔しさは、あなたがこれまで息子さんに注いできたものの大きさでもあります。
更年期と重なると、心の余裕がなくなりやすい
看護師としてお伝えしておきたいのが、お母さん自身のからだの変化です。日本産科婦人科学会によると、閉経の前後5年ずつ、あわせて約10年間を「更年期」と呼び、日本人の閉経の平均は約50歳です。
息子さんの思春期と、お母さんの更年期が重なる家庭は少なくありません。ほてりや寝つきの悪さ、気分の浮き沈みがあると、ふだんなら流せるひと言にも、強く反応してしまいます。つらい症状があるときは、婦人科に相談してください。
夫が協力してくれない孤独
「お前が甘やかすからだ」「ほっとけばいい」。夫にそう言われて、さらに孤独になったという話もよく耳にします。息子さんの反抗期は、母親ひとりで受け止めるものではありません。
疲れているときは、「疲れた」と口に出していいのです。
反抗期の息子との接し方 7つのコツ
ここからは、毎日の接し方のコツをお伝えします。全部できなくてかまいません。できそうなものを1つ選んで、試してみてください。

1. 言葉は短く、1回に1つ
「早く起きなさい、宿題は終わったの、スマホばっかり見てないで」。心配が重なるほど、言葉は長くなります。でも、言葉が長くなるほど、息子には全部まとめて「うるさい小言」に聞こえてしまいます。
伝えたいことは、1回に1つ。「7時だよ」「お弁当、ここに置くね」のように、短く終わらせましょう。
2. 話すなら「横並び」で

向かい合って目を見て話すと、思春期の子どもは「問い詰められている」と感じやすくなります。台所で並んで洗い物をしているとき、車で送っているとき、買い物の帰り道。同じ方向を向いているときのほうが、ぽつりと話してくれることがあります。
話してくれたら、意見やアドバイスはひとまず飲みこんで、「そうなんだ」と聞くだけで十分です。
3. 問い詰めずに、待つ
「誰と遊んでたの?」「何時に帰るの?」。心配だからこそ、聞きたくなりますよね。
スウェーデンの心理学者スタティンとカーが、14歳の子ども約1,200人とその親を調べた研究では、親が子どもの毎日をよく知っているかどうかは、親が問いただしたり見張ったりすることよりも、子どもが自分から話すかどうかに左右されていました(Stattin & Kerr, 2000)。
聞き出そうとするより、話したくなる関係をつくる。遠回りに見えて、それがいちばんの近道です。
4. ごはんは「置いておく」でいい
何度呼んでも来ない。作っても食べない。それでも毎日ごはんを作り続けるのは、本当に大変なことです。
声をかけるのは1回だけにして、来なければラップをかけて置いておく。食べるかどうかは、息子さんにまかせてしまいましょう。お母さんが毎回傷つかずにすむ方法を選んでいいのです。
5. 譲れないルールは3つまで
何でも許すのではなく、これだけは譲らないというルールを、3つまでにしぼって決めておきます。たとえば、次のようなものです。
- 家族や物に暴力をふるわない
- 命や体にかかわる危ないことはしない
- 帰りが遅くなるときは連絡する
ルールが多すぎると、毎日が注意の連続になります。部屋の散らかり、髪型、ゲームの時間などは、少し目をつぶる勇気も必要です。ルールは、落ち着いているときに話し合って決めておくと、そのつど言い争わずにすみます。
6. 家の役割をひとつ任せる
ゴミ出し、お米をとぐ、重い荷物を運ぶ。家の中で、息子さんに任せられる役割をひとつ決めてみましょう。やってくれたら「助かった、ありがとう」で終わらせます。
反抗期の子どもは、子ども扱いされるより、頼りにされるほうが動きやすいことがあります。
7. 母親が自分の時間を取り戻す
息子さんのことで頭がいっぱいになっているときほど、意識して自分の時間をとってください。好きなものを食べに行く、友だちと話す、ひとりで散歩する。
お母さんの心に余裕が戻ると、息子さんの言葉を真正面から受け止めすぎずにすむようになります。
やってはいけない5つの対応
反対に、反抗期の息子さんとの関係をこじらせやすいのは、次のような対応です。
- 人格を否定する言葉:「だからあんたはダメなのよ」「産まなければよかった」
- きょうだいや友だちと比べる:「お兄ちゃんはちゃんとしてたのに」
- 黙って部屋に入る・スマホを見る:信頼を失い、ますます話さなくなります
- 同じ強さでどなり返す・手をあげる:力でおさえると、力で返すことを覚えてしまいます
- 父親に「叱って」と丸投げする:母と息子の問題が、父と息子の対立にすり替わることがあります
つい言ってしまったときは、落ち着いてから「さっきは言いすぎた、ごめんね」と伝えれば大丈夫です。親が謝る姿は、ぶつかったあとの仲直りの見本になります。
ディマティーニメソッドの「B面」で見る、息子の許せない態度

ここからは、わたしがファシリテーターを務めるディマティーニメソッドの見方で、息子さんへのイライラを整えていきます。
ディマティーニメソッドには、A面・B面・C面という3つの見方があります。A面は、相手の好きで賞賛している言動を扱います。B面は、相手の嫌いで許せない言動を扱います。C面は、亡くなった人や去っていった人との別れ、新しく現れた人との出会いを扱います。
「うるせー」という暴言、無視、ドアを強く閉める音、作ったごはんを食べないこと。息子さんへの「許せない」は、B面で向き合えるテーマです。B面で扱う「言動」には、息子さんが「してくれないこと」も含まれます。

ステップ1:許せない言動を1つ、場面で書く
「反抗的」「生意気」のようなまとめた言葉ではなく、いつ・どこで・何を言ったか(したか)を書きます。たくさんある場合は、いちばん心が揺さぶられた場面を1つだけ選びます。
✖ 息子はいつも反抗的
✔ 昨日の夜、夕飯に3回呼んだら「何度も呼ぶな、うるせー」とどなって、ドアを強く閉めた
場面をひとつにしぼると、大きな「許せない」のかたまりが、扱える大きさになります。
ステップ2:その言動のプラス面を探す
ディマティーニメソッドでは、どんな人や出来事にも、プラス面とマイナス面の両方があると考えます。その言動が、息子さんやあなた自身にもたらしているものを探しましょう。
「よかった」と思う必要はありません。意識して探すと見つかるものを、できれば10個以上書き出してみてください。たとえば、こんなプラス面です。
・息子が、自分の気持ちを口に出せた
・親に反発できるほど、息子の中に「自分」が育っている
・わたしが、呼び方や声のかけ方を見直すきっかけになった
・夕飯の時間にしばられず、自分の時間が増えた
・夫と、息子のことを話し合うようになった
・息子が、家の外では出せない気持ちを、家で出せている
ステップ3:わたしも同じことをしていないか探す
最後に、息子さんの許せない言動と同じことを、自分も形を変えて誰かにしていないかを探します。責めるためではありません。
たとえば、何度も呼ばれて「うるせー」とどなる息子さん。わたしたちも、夫に同じことを何度も聞かれて「何回も言わせないで」と強く返したり、母からの電話を「いま忙しいから」とそっけなく切ったりしていないでしょうか。
見つかったとき、「息子だけが悪い」という見方が少しゆるみます。そのぶん、息子さんをひとりの人として、落ち着いた目で見られるようになっていきます。
息子の「大切なもの」(価値の序列)に結びつけて伝える
ディマティーニメソッドでは、人それぞれが持つ「何を大切にするかの順番」を価値の序列(価値観の優先順位)と呼びます。人は、価値の序列の上位にあることには、誰に言われなくても時間とお金とエネルギーを注ぎます。
部活やゲーム、友だち、好きな音楽には夢中になるのに、勉強や家の手伝いには動かない。それは怠けているというより、息子さんの価値の序列と、お母さんが大切にしてほしいことがずれているからかもしれません。
ディマティーニメソッドでは、自分の価値観を相手に押しつけようとすると反発が生まれやすく、相手が大切にしているものと結びつけて伝えると、相手が自分から動きやすくなると考えます。
伝え方の例
・部活が大切な息子に:「朝ごはんを食べると、午後の練習でばてにくいよ」
・ゲームが大切な息子に:「宿題を先に終わらせたら、夜は気にせず遊べるね」
・友だちが大切な息子に:「遅くなるときに連絡をくれたら、友だちと会うのを止めずにすむよ」
大切なのは、言い方のテクニックより、息子さんの「大切なもの」を、否定せずに知ろうとすることです。
ここまでの流れを、ワークシートにまとめました。1枚目では、息子さんへの気持ちを書き出して、いちばん許せない場面を1つ選びます。2枚目では、その言動を両面から見て、息子さんの大切なものと、それに結びつけた伝え方を探します。印刷して、書き込みながら進めてみてください。
無料ダウンロード
息子へのイライラを両面から見る ワークシート(反抗期の息子編)(PDF・A4/2枚)
1枚目は、息子さんへの気持ちを書き出し、いちばん許せない場面を1つ選びます。2枚目は、その言動のプラス面と、自分の中にある同じ面を探し、息子さんが大切にしているもの(価値の序列)と、それに結びつけた伝え方を書きます。書く前とあとの心のざわつきもくらべられます。
※ディマティーニメソッドの考え方をもとにした、愛原百麗オリジナルのワークシートです(公式教材ではありません)。
「反抗期だから」で片づけないでほしいサインと相談先
看護師として、ここはお伝えしておきたいところです。反抗期に見える様子の中には、からだや心の不調が隠れていることもあります。

朝起きられないのは、怠けとはかぎらない
「何度起こしても起きない」「朝はぐったりしているのに、夜になると元気」。こうした様子は、反抗や怠けに見えがちです。
日本小児心身医学会によると、起立性調節障害(立ちくらみや朝起きられないといった症状が出る、自律神経のはたらきの不調)は、軽いものも含めると中学生の約10%にみられます。症状は午前中に強く、午後には軽くなる傾向があり、不登校の子どもの約3〜4割に起立性調節障害があるとされています。
また、思春期は体のリズムが夜型にずれやすい時期だと言われています。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、中学生・高校生には8〜10時間の睡眠をすすめています。夜遅くまでスマホを見る日が続いているなら、まずは眠りを整えるところから始めてみてください。
立ちくらみや頭痛、朝の起きられなさが続くときは、小児科やかかりつけ医に相談してください。
暴力があるときは、がまんしない
息子さんが大きくなると、力では母親がかなわなくなります。物を壊す、壁に穴をあける、家族に手をあげる。こうしたことは、反抗期だからと耐えるものではありません。
今まさに危ないときは、迷わず110番してください。緊急ではないけれど不安なときは、警察相談専用電話「#9110」で相談できます。
「死にたい」と言う、眠れない・食べないが続くとき
「死にたい」と口にする、自分を傷つけている、眠れない・食べられない状態が続いている。こうしたときは、反抗期ではなく、心の不調のサインかもしれません。早めに小児科や心療内科、精神科に相談してください。電話やSNSの相談窓口は、厚生労働省の「まもろうよ こころ」で探せます。
お母さん自身が限界のとき
「手をあげてしまいそう」「息子が怖い」「もう顔も見たくない」。お母さん自身が限界のときも、ひとりで抱えないでください。
- 児童相談所相談専用ダイヤル(0120-189-783):子育てや親子関係の悩みを相談できます。通話料は無料です
- 親子のための相談LINE:こども家庭庁の全国共通の窓口です。18歳未満の子どもと保護者が、匿名でも相談できます(受付時間は地域によって違います)
- 警察相談専用電話(#9110):息子さんの暴力や非行など、緊急ではないことを相談できます。今まさに危ないときは、迷わず110番へ
- 学校の担任・スクールカウンセラー:学校での様子もふまえて、一緒に考えてもらえます
相談するのは、親子を責めるためではなく、親子を守るためです。早めに頼ることが、息子さんとあなたの両方を守ることにつながります。
出典・参考資料
- 明治安田生活福祉研究所「親子の関係についての意識と実態に関する調査」(2016年。東洋経済オンライン「男の子4割に反抗期ナシ『今どき親子』の実態」2017年6月10日)
- Laursen, B., Coy, K. C., & Collins, W. A. (1998). Reconsidering changes in parent-child conflict across adolescence: A meta-analysis. Child Development, 69(3), 817–832.
- Stattin, H., & Kerr, M. (2000). Parental monitoring: A reinterpretation. Child Development, 71(4), 1072–1085.
- 一般社団法人 日本小児心身医学会「起立性調節障害」
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
- 公益社団法人 日本産科婦人科学会「更年期障害」
- こども家庭庁 児童虐待防止推進特設サイト「親子のための相談LINE」
- 政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話「#9110」番へ」
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」
よくある質問

Q. 反抗期の息子は、ほっといてもいいですか?
干渉しすぎないことは大切ですが、完全に放っておくのとはちがいます。「おかえり」の声かけや、ごはんを用意しておくことは続けながら、口出しは減らす。「いつでも話は聞くよ」という窓だけは開けておきましょう。暴力や危ない行動があるときは、ほっとかずに相談してください。
Q. 反抗期の息子のごはんを、作らなくてもいいですか?
お母さんが限界なら、毎日手作りしなくてもかまいません。冷凍食品やお惣菜を置いておく、「食べるものは冷蔵庫にあるよ」と伝えるだけにする、という方法もあります。ただ、食事を「罰」として取り上げるのは避けましょう。食べられるものだけは用意しておくと、関係を切らずにすみます。
Q. 夫(父親)に叱ってもらうべきですか?
暴力や危ない行動など、譲れないことは、両親で同じ方針を伝えることが大切です。一方で、母親の代わりに父親が厳しく叱るだけだと、父と息子の対立になってしまうこともあります。夫婦で「何を譲らないか」を話し合ってから、伝える役を決めるとよいでしょう。
Q. 息子に「ババア」と言われてショックです。
ショックを受けて当然です。その場で言い返すより、「その言い方は悲しい」と短く気持ちだけ伝えて、その場を離れましょう。その言葉は、あなたの価値を決めるものではありません。それでも続いてつらいときは、ワークシートで、その言葉を言われた場面を両面から見てみてください。
Q. 反抗期がない息子は、大丈夫ですか?
2016年の調査では、男性の42.6%が「反抗期と思える時期はなかった」と答えています。反抗期がないこと自体は、心配いりません。ただ、気持ちをまったく話さない、家の外で元気がないといった様子があるときは、ゆっくり話を聞く時間をつくってみてください。
Q. 大学生になっても反抗期が続いています。
大学生や20代になっても、親への反発が続く人はいます。大人になった息子さんを、親が変えられる部分は多くありません。生活費や家事の分担などは、そのつど注意するより、家族のルールとして話し合っておくと、ぶつかる回数を減らせます。
息子の反抗期がつらいときのまとめ
- 息子の反抗期は、中学生のころがいちばん多く、次いで高校生。高校生になると、回数は減っても1回のぶつかり合いが重くなりやすい
- 無視や暴言の奥には、自分の世界を守りたい、気持ちをうまく言葉にできない、といった気持ちがある
- 母親にだけきついのは、いちばん安心できる相手で、接する回数が多いから
- むかつく・愛せないと感じるのは、母親失格ではなく、心とからだが限界に近いサイン
- 言葉は短く、話すなら横並びで、問い詰めずに待つ。譲れないルールは3つまで
- B面の見方で、許せない言動のプラス面と、自分の中の同じ面を探す
- 朝起きられない、暴力、「死にたい」があるときは、「反抗期だから」で片づけずに相談を
反抗期は、息子さんが親から離れて、自分の足で立つための練習の時期です。お母さんも、すべてを受け止めようとしなくて大丈夫です。息子さんとの距離をこじらせないように、あなた自身の心も大切にしてください。
反抗期の息子さんとの毎日に、ひとりで疲れ果てていませんか
「むかつく」「愛せない」の奥には、これまで息子さんに注いできたものの大きさと、あなたが本当に大切にしたいものが隠れています。その気持ちを、一緒に言葉にしてみませんか。
まずは無料のZoom相談(30分)で、お話ししてみませんか。無理な勧誘はいたしません。
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