「量子力学で、引き寄せの法則が証明されたって本当?」
「『観測すると現実が変わる』って、どういう意味?」
「スピリチュアルの本に量子力学がよく出てくるけれど、なんだか怪しい気もする」
そんな疑問を持って、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。書店のスピリチュアルの棚には、「量子力学的」と名のつく本がたくさん並んでいます。SNSでも「量子力学で人生が変わる」という言葉をよく見かけます。
こんにちは、看護師でライフコーチ、ディマティーニメソッドのファシリテーターの愛原百麗です。看護師として働いて、39年になります(2026年時点)。

わたしは、瞑想や浄化、祈りといったスピリチュアルなことを大切にしています。そして看護師として、科学にもとづいた医療の現場で働いてきました。だからこそ、スピリチュアルと科学を混ぜずに、どちらも大切にしたいと考えています。
この記事では、量子力学がスピリチュアルで使われるのはなぜなのか、「怪しい」と言われるのはどうしてなのかを、できるだけやさしい言葉でお伝えします。量子力学の本当の意味、引き寄せや波動との関係、だまされないための見きわめ方、そしてスピリチュアルの言葉を心に役立てる受けとり方まで、一緒に見ていきましょう。
先に結論をお伝えすると、量子力学は、引き寄せの法則や「波動を上げると運がよくなる」ことを証明してはいません。けれども、だからといってスピリチュアルが無意味になるわけでもありません。そのあたりを、ていねいにお話ししますね。
この記事では
・量子力学がスピリチュアルで使われるのはなぜ?
・そもそも量子力学とは?やさしく3つのポイント
・「観測」「波動」「量子もつれ」よく聞く言葉と本当の意味
・量子力学とスピリチュアルが結びつく4つの理由
・「怪しい」と言われる理由と、気をつけたい5つのサイン
・量子力学と引き寄せの法則の本当の関係
・ディマティーニメソッドと「量子」の名前
・書き込める『「量子」の言葉を見きわめる ワークシート』
について解説します。
無料PDFこの記事はワークシート付きです
記事の中でご紹介する『「量子」の言葉を見きわめる ワークシート』(PDF・A4/2枚)を、無料でダウンロードできます。印刷して、そのまま書き込めます。
量子力学がスピリチュアルで使われるのはなぜ?
量子力学がスピリチュアルでよく使われるのは、量子力学の言葉が、心や運の話の「たとえ」として、とても魅力的に聞こえるからです。
「観測すると結果が変わる」「粒子は、同時にいくつもの状態にある」「離れた粒子どうしが、つながっている」。量子力学には、わたしたちの常識では考えられないような話がたくさん出てきます。それが、「意識が現実をつくる」「可能性は無限にある」「人と人は見えない糸でつながっている」というスピリチュアルの考えと、よく似て聞こえるのです。
さらに「量子力学」という言葉には、最先端の科学というイメージがあります。スピリチュアルの話に科学の言葉を添えると、根拠のある話のように聞こえます。
ただし、物理学の量子力学が説明しているのは、原子や電子のような、とても小さなものの世界です。人の気持ちや運、願いごとを説明する学問ではありません。この「ずれ」が、量子力学を使ったスピリチュアルが「怪しい」と言われる理由でもあります。
そもそも量子力学とは?やさしく3つのポイント

量子力学は、目に見えないほど小さな世界のルールを説明する物理学です。1925年から1926年にかけて、ハイゼンベルクやシュレーディンガーといった物理学者たちによって形づくられました。国連は、それから100年にあたる2025年を「国際量子科学技術年」と定めています。
1. 原子や電子など、小さな世界の物理学
わたしたちの体も、身のまわりの物も、すべて原子でできています。原子の大きさは、およそ1000万分の1ミリ。その中にある電子や、光の粒(光子)の動きは、ボールや車の動きを説明する物理学(ニュートン力学)では説明しきれません。そこで生まれたのが、量子力学です。
2. 「粒」でもあり「波」でもある
量子力学のふしぎさをよく表しているのが、電子の実験です。日立製作所の外村彰博士らは、電子を1個ずつ飛ばす実験を行いました。電子は、スクリーンに1個ずつ「点」として届きます。ところが、その点をたくさん集めていくと、波が重なったときにできる縞模様(干渉縞)が浮かび上がったのです。
1個ずつ届くのは「粒」の性質、縞模様をえがくのは「波」の性質です。電子は、粒でもあり波でもある。この実験は、電子の粒と波の性質を目で見せてくれたことから、「最も美しい物理学の実験の一つ」とも評されています。
3. 結果は「確率」でしかわからない
1個の電子がスクリーンのどこに届くかは、前もって1つに決めることができません。量子力学でわかるのは、「どこに届きやすいか」という確率だけです。たくさんの電子が集まると、その確率どおりの縞模様になります。
量子力学は、毎日の暮らしを支えている
量子力学は、ふしぎな話のためだけの学問ではありません。文部科学省が開いた量子力学の特別講座の質問回答でも、量子力学で電子の動きがわかったことで、パソコンやスマートフォンなどの電子機器が実現したと説明されています。LEDやレーザー、太陽光発電も、量子力学の上に成り立っている技術です。

看護師のわたしにとって身近なのは、病院のMRIです。MRIは、体の中にある水素の原子核がもつ「スピン」という量子力学の性質を利用して、体の断面を画像にしています。量子力学は、医療の現場でも毎日はたらいているのです。
スピリチュアルでよく聞く「量子」の言葉と、本当の意味
スピリチュアルや自己啓発の本、SNSでよく見かける言葉を、物理学ではどういう意味なのかと並べてみました。

「観測すると現実が変わる」
量子力学でいう「観測」は、測定の装置などが粒子にふれて、その状態を調べることです。たとえば、電子が2つのすき間のどちらを通ったかを装置で調べると、さきほどの縞模様は消えてしまいます。
これが「人が見ると結果が変わる」と言いかえられ、さらに「意識すれば現実が変わる」と広がっていきました。けれども、電子のふるまいが変わるのは、調べるための装置が電子にふれるからです。物理学者の多くは、人の思いや意識が、電子の結果を変えるとは考えていません。なお、「観測」をどう理解するかは、物理学者の間でもいくつかの解釈があり、今も議論が続いています。
「すべては波動。波動を上げよう」
量子力学には「波動関数」という言葉があります。これは、粒子がどこで見つかりやすいかを表す、確率の波のようなものです。
スピリチュアルで言う「波動が高い・低い」は、気分や雰囲気、エネルギーの状態を表す言葉として使われています。同じ「波」という字が使われていても、指しているものはまったくちがいます。物理学の波動関数に、「高いほど運がよくなる」という意味はありません。
「量子もつれで、想いが伝わる」
量子もつれは、ペアになった2つの粒子が、遠く離れていても、測ったときの結果が強く関係し合う現象です。2022年のノーベル物理学賞も、この量子もつれを確かめた実験に贈られました。
ただし、量子もつれだけで、メッセージや想いを遠くに送ることはできないことがわかっています。「大切な人と見えない糸でつながっている」と感じるのはすてきなことですが、それは量子もつれで説明できる話ではありません。
「パラレルワールドに移動できる」
量子力学には「多世界解釈」という考え方があります。測定のたびに、世界がいくつにも枝分かれしていく、という解釈です。ただ、これは量子力学の数式をどう読みとくかという解釈のひとつで、確かめられた事実ではありません。また、別の世界に移ったり、好きな世界を選んだりする方法があるわけでもありません。
「ゼロポイントフィールドに願いが届く」
物理学の「ゼロ点エネルギー」は、いちばんエネルギーが低い状態でも残る、わずかなエネルギーのことです。これを、すべての情報や記憶がたくわえられている「場」とする考えもありますが、物理学で確かめられたものではありません。
こうした言葉を、心が軽くなる「たとえ」として使うのは自由です。ただ、「物理学で証明された」とは別の話だということは、覚えておきたいところです。
量子力学とスピリチュアルが結びつく4つの理由
それにしても、数ある科学の中で、なぜ量子力学がこれほどスピリチュアルと結びついたのでしょうか。理由は、大きく4つあります。

1. 物理学者も「ふしぎ」と言うほど、直感に反する
ノーベル物理学賞を受けたリチャード・ファインマンは、1964年の講演で「量子力学を理解している人は誰もいない、と言ってよいと思う」と語りました。物理学者ですら「ふしぎだ」と言う。その言葉が、「科学でもわからない、見えない世界がある」という話と結びつきやすかったのです。
ただ、量子力学の計算は、実験の結果をとても正確に言い当てることができます。「理解できない」というのは、わたしたちの日常の感覚では思い描けない、という意味です。何でもありの学問という意味ではありません。
2. 1970年代から「東洋思想と物理学」が語られてきた
1975年、物理学者のフリッチョフ・カプラは『タオ自然学』という本で、現代物理学と東洋の思想(仏教や老荘思想など)の似ているところを紹介し、世界的なベストセラーになりました。その後、医師のディーパック・チョプラが『クォンタム・ヒーリング』(1989年)で、心と体の健康を「量子」の言葉で語ります。
こうした本がきっかけになり、「量子」は、スピリチュアルや心の世界を語る言葉として広まっていきました。日本でも、「量子力学的」と名のつく自己啓発の本が、たくさん出版されています。
3. 「科学の言葉」は、信じてもらいやすい
「この水は体にいい」より、「量子力学にもとづいたこの水は…」と言われるほうが、なんとなく根拠がありそうに聞こえます。むずかしい科学の言葉は、確かめにくいぶん、信じてもらいやすいのです。これが、高額な商品や講座の宣伝に「量子」が使われやすい理由でもあります。
4. 心のしくみの「たとえ」に、ぴったりに聞こえる
「見方によって結果が変わる」「可能性は無限に重なっている」。量子力学の言葉は、心のしくみを説明するたとえとして、とてもわかりやすく、希望が持てるように聞こえます。
わたしは、たとえとして使うこと自体は、悪いことではないと思っています。問題になるのは、たとえを「科学的な事実」として話したり、それを根拠に高いお金を払わせたりすることです。
量子力学スピリチュアルが「怪しい」と言われる理由
「量子力学 スピリチュアル」と検索すると、「怪しい」という言葉もいっしょに出てきます。怪しいと言われるのには、次のような理由があります。
- 物理学の言葉を、本来とはちがう意味で使っている
- 「科学で証明された」と言いながら、その根拠を示さない
- 「量子」「波動」と名のつく、高額なグッズや機械、講座が売られている
- 病気の治療の代わりになるかのように、宣伝されることがある
- うまくいかないと「あなたの波動(意識)が低いから」と、本人のせいにされる
物理学を学んだ人たちが、SNSやブログで「量子力学は、そういう意味ではない」と声をあげているのも、こうした背景があるからです。
気をつけたい5つのサイン

看護師として、とくにお伝えしたいのが2つ目です。「量子」や「波動」をうたう商品やセラピーを理由に、病院の治療や薬をやめてしまうのは、とても危険です。気持ちを楽にするために取り入れるなら、治療と並行して、主治医にも話しておきましょう。
また、高額な契約をせかされたり、不安をあおられたりしたときは、その場で決めずに持ち帰ってください。困ったときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターなどの相談窓口につながります。
「うまくいかないのは、あなたのせい」に気をつけて
わたしがいちばん心配しているのは、お金のことよりも、心が傷つくことです。「意識が現実をつくる」と強く信じていると、病気になったり、つらいことが起きたりしたときに、「わたしの意識が悪かったから」「波動が低いから」と、自分を責めてしまいやすくなります。
看護師として、たくさんの患者さんとご家族に出会ってきました。病気は、誰かの心がけが悪かったから起きるものではありません。つらいできごとが起きたときに、自分を責める理由を探す必要はないのです。
量子力学と引き寄せの法則の本当の関係
「量子力学 引き寄せ」と調べる方も、たくさんいます。結論から言うと、量子力学は、引き寄せの法則を証明していません。電子の状態が観測で決まることと、人の願いが現実になることは、まったく別の話です。
では、引き寄せは、ただの気のせいなのでしょうか。わたしは、そうは思いません。「見方が変わると、現実が変わる」と感じる体験は、心と行動のしくみで、ちゃんと説明できるからです。

見方が変わると、気づけることが変わる
「赤いものを探そう」と思って街を歩くと、赤い看板や赤い服が次々に目に入ります。「カラーバス効果」と呼ばれる現象です。人の脳は、そのとき大切だと思っている情報を、優先して拾うようにできています。
「いい出会いがほしい」と思っている人は、出会いのきっかけに気づきやすくなります。「人のいいところを探そう」と決めた人は、家族や同僚のやさしさに気づきやすくなります。
気づくと、行動が変わる
気づいたことに対して、声をかける、やってみる、「ありがとう」を伝える。小さな行動が変わると、まわりの人の反応も変わり、できごとが変わっていきます。そして変わった結果を見て、「やっぱり見方で変わるんだ」と、見方がさらに強まっていきます。
これが、「引き寄せ」に見えることの正体のひとつです。量子力学のふしぎな力ではなく、見方 → 気づき → 行動の積み重ねです。だからこそ、誰にでもできて、今日から試せるのです。
目標を「いつ・どこで・何をするか」まで決めておくと行動に移しやすくなることも、たくさんの研究で確かめられています。意図の持ち方については、こちらの記事でくわしくお伝えしています。
「波動」を、心の状態のたとえとして使うなら
わたしのブログでも、「波動」という言葉を、心の状態を表すたとえとして使うことがあります。いつもと同じ毎日をくり返していると、気持ちも同じところをぐるぐる回りがちです。いつもとちがう小さな行動をしてみると、気持ちがふっと軽くなる。それを「波動が変わる」と表すのは、わかりやすいたとえだと思っています。
大切なのは、たとえはたとえとして使い、物理学が証明したことのように話さないこと。そのほうが、スピリチュアルの言葉も、ずっと信頼できるものになると、わたしは思います。
ディマティーニメソッドと「量子」の名前

ここからは、わたしがファシリテーターを務めるディマティーニメソッドと、「量子」という言葉の関係についてお話しします。
じつは、ドクター・ジョン・F・ディマティーニは、このメソッドを「クォンタム・コラプス・プロセス(The Quantum Collapse Process)」とも呼んでいます。博士の公式サイトの講座紹介にも、「The Demartini Method (The Quantum Collapse Process)」と書かれています。
「コラプス(collapse)」は、量子力学で、観測によって波の状態が1つに決まることを表す言葉です(日本語では「波束の収縮」などと訳されます)。ディマティーニメソッドでは、ある人やできごとに対して、好きな面ばかりが見えてのぼせていたり、嫌な面ばかりが見えて恨んでいたりする心に、質問を通して両面を見ていきます。すると、かたよっていた気持ちがすっとおさまり、感謝や愛に落ち着いていく。その様子を、量子力学の「収縮」になぞらえた名前だと、わたしは受けとめています。
つまり、ディマティーニメソッドも「量子」という言葉を、心の変化を表すたとえとして使っているのです。メソッドの効果を、物理学の量子力学が証明しているわけではありません。わたしがセッションで大切にしているのも、「量子の力で変わる」ことではなく、質問に答えながら、自分で両面に気づいていくことです。
量子力学の言葉に惹かれたときも、同じ見方が役に立ちます。その言葉のよい面と、気をつけたい面の両方を見ることで、のめりこみすぎず、かといって全部を否定もせず、自分に役立つところを落ち着いて選べるようになります。
看護師のわたしが、科学とスピリチュアルを両方大切にする理由
病院では、検査の数値や画像、薬の効き目など、科学にもとづいて体を診ます。わたしは看護師として、その科学の力に何度も助けられてきました。
一方で、看取りの場面では、科学では説明しきれないものにもふれてきました。意識のない方の手をにぎり、ご家族と一緒に、祈るような気持ちでそばにいる時間。その時間に、言葉にならない大切なものを感じてきました。
だからわたしは、科学とスピリチュアルを、どちらが正しいかを比べるものではなく、役割のちがうものだと考えています。科学は、体や世界の「しくみ」を確かめる言葉。スピリチュアルは、心の「意味」や「支え」を感じる言葉。ふたつを混ぜずに、それぞれを大切にすると、どちらもまっすぐに受けとれるようになります。
「量子」の言葉に出会ったら試したい3ステップ

本やSNS、セミナーで量子力学の言葉に出会い、心が動いたときに試してほしい3つのステップです。記事の最後のワークシートを使うと、書きながら進められます。
ステップ1:言葉を、そのまま書き出す
心に残った言葉を、そのまま書き出します。どこで聞いたのか、何をすすめられたのか、金額はいくらだったのかも書いておきましょう。書き出すだけで、頭の中で大きくなっていた言葉が、少し落ち着いて見えてきます。
ステップ2:「物理の事実」「心のたとえ」「確かめられない話」に分ける
たとえば「観測すると現実が変わる」なら、こんなふうに分けられます。
- 物理の事実:測定すると、電子の状態が1つに決まる
- 心のたとえ:見方を変えると、気づけることが変わる
- 確かめられない話:思うだけで、現実が変わる
わからないところは、空いていて大丈夫です。分けてみるだけで、「どこまでが本当で、どこからがたとえなのか」が見えてきます。
ステップ3:「たとえ」を、自分の言葉で受けとる

最後に、心に役立つ「たとえ」の部分だけを、自分の言葉に置きかえます。そして、今日できる小さな行動を1つ決めます。
「観測すると現実が変わる」
→「わたしが何に目を向けるかで、気づけることが変わる」
→「今日は、家族のよいところを1つ見つけて伝えてみよう」
スピリチュアルの言葉を、自分の暮らしの中で確かめられる形にする。それが、言葉にふり回されずに心を整える、いちばんの近道だと思います。
参考
- 文部科学省「ご質問への回答」(GIGAスクール特別講座「量子力学100年の謎と量子コンピュータへの挑戦!」)
- 日立製作所「二重スリット実験」
- 大阪大学 ナノサイエンスデザイン教育研究センター 解説資料(Q5、外村彰博士らの電子の干渉実験について)
- UNESCO「International Year of Quantum Science and Technology 2025」
- The Nobel Prize「The Nobel Prize in Physics 2022」
- Feynman, R. P. (1965). The Character of Physical Law. MIT Press.
- Capra, F. (1975). The Tao of Physics.(邦訳『タオ自然学』工作舎)
- Chopra, D. (1989). Quantum Healing. Bantam Books.
- Gollwitzer, P. M., & Sheeran, P. (2006). Implementation intentions and goal achievement: A meta-analysis of effects and processes. Advances in Experimental Social Psychology, 38, 69–119.
- Dr John Demartini「Personifying The Quantum Theory」
- 消費者庁「消費者ホットライン」
「量子」の言葉を見きわめる ワークシート(無料PDF)
この記事でご紹介した方法を、紙に書きながら試せるワークシートを用意しました。誰にも見せる必要はありません。
1枚目は「見きわめる」です。気になった言葉を書き出し、気をつけたい7つのサインをチェックして、「物理の事実」「心のたとえ」「確かめられない話」の3つに分けます。
2枚目は「心に役立てる」です。その言葉に惹かれた理由(いまのわたしが求めているもの)をチェックし、取り入れたときのよい面と気をつけたい面を書き出してから、自分の言葉に置きかえて、今日の小さな一歩を決めます。印刷して、そのまま書き込めます。
無料ダウンロード
「量子」の言葉を見きわめる ワークシート(PDF・A4/2枚)
1枚目は「見きわめる」。気になった言葉を書き出し、気をつけたいサインをチェックして、「物理の事実」「心のたとえ」「確かめられない話」に分けます。2枚目は「心に役立てる」。惹かれた理由と、取り入れたときの両面を書き、自分の言葉に置きかえて小さく試します。
※2枚目のSTEP 5は、ディマティーニメソッドの「両面を見る」考え方をもとにしています。愛原百麗オリジナルのワークシートです(公式教材ではありません)。
よくある質問

Q. 量子力学で、引き寄せの法則は証明されていますか?
いいえ、証明されていません。量子力学が説明しているのは、原子や電子など小さな世界のふるまいです。人の願いが現実になるしくみを、量子力学で証明した研究はありません。ただ、見方が変わると気づきや行動が変わり、結果が変わっていくことは、心と行動のしくみで説明できます。
Q. 「観測すると結果が変わる」のはなぜですか?人が見ると変わるのですか?
量子力学の「観測」は、測定の装置などが粒子にふれて状態を調べることです。電子がどちらのすき間を通ったかを装置で調べると、波としての縞模様が消えます。人が見ているかどうかや、人の思いで結果が変わるという意味ではありません。なお、観測をどう理解するかは、物理学者の間でも議論が続いています。
Q. 量子力学をスピリチュアルで使う人は、みんな怪しいのですか?
みんなが怪しいわけではありません。心のたとえとして使っている人も、たくさんいます。気をつけたいのは、「科学で証明された」と言い切る、高額な商品をすすめる、病気の治療をやめさせる、不安をあおる、といった場合です。この記事の5つのサインを目安にしてください。
Q. 「波動が高い・低い」は、量子力学と関係がありますか?
物理学の量子力学で使う「波動関数」は、粒子がどこで見つかりやすいかを表す確率の波で、気分や運の高さを表すものではありません。スピリチュアルの「波動」は、心の状態を表すたとえとして受けとるのがおすすめです。
Q. 量子力学で、死後の世界は説明できますか?
量子力学で死後の世界が説明された、という研究はありません。大切な人を亡くして「またどこかで会える」と感じることは、心の支えになるものです。科学で証明できるかどうかとは別に、その気持ちを大切にしてかまいません。
Q. 「量子力学を理解している人はいない」って本当ですか?
物理学者リチャード・ファインマンが、1964年の講演で語った言葉です。量子力学の計算は、実験の結果をとても正確に予測できます。「理解できない」というのは、わたしたちの日常の感覚では思い描けない、という意味で語られた言葉です。
Q. 量子力学をやさしく学ぶには、どうすればいいですか?
中学生や高校生向けに書かれた入門書や、研究機関・大学が一般向けに公開している講座や解説から入るのがおすすめです。「量子力学的〇〇」のような自己啓発の本と、物理学の入門書は、分けて読むと混乱しにくくなります。
量子力学とスピリチュアルのまとめ
- 量子力学は、原子や電子など小さな世界のルールを説明する物理学。スマホやMRIなど、暮らしを支えている
- スピリチュアルで使われるのは、量子力学の言葉が、心の「たとえ」として魅力的に聞こえるから
- 「観測」は、測定の装置などが粒子にふれること。人の思いで結果が変わる、という意味ではない
- 量子力学は、引き寄せの法則や「波動を上げると運がよくなる」ことを証明していない
- 「引き寄せ」に見えることの正体は、見方 → 気づき → 行動の積み重ね
- 高額な商品、治療をやめさせる話、不安をあおる勧誘には気をつける。迷ったら「188」
- たとえはたとえとして、心が整うほうへ使う
量子力学に惹かれる気持ちの奥には、「変わりたい」「安心したい」「見えないものを信じたい」という、大切な願いがあるのだと思います。その願いを大事にしながら、言葉にふり回されずに、自分の心を整えていきましょう。
「変わりたい」「安心したい」その気持ちを、一緒に整えませんか
スピリチュアルの言葉に惹かれるとき、その奥には、あなたが本当に大切にしたいものが隠れています。不安や迷いを、ひとりで抱えなくて大丈夫です。
まずは無料のZoom相談(30分)で、お話ししてみませんか。無理な勧誘はいたしません。
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