年末年始に主婦が疲れる理由 帰省・料理・夫の在宅に消耗しない整え方(お正月の食卓のあと、ソファでぐったりお茶を飲む女性)

12月に入ると、カレンダーがどんどん埋まっていく。大掃除、年賀状、クリスマス、おせちの準備、帰省の手土産、お年玉。

年が明ければ明けたで、夫も子どもも一日中家にいて、三食の用意と片づけが続く。義実家では、座る間もなく台所に立つ。

「みんなは休みなのに、わたしだけ休めない」

三が日が終わるころ、ぐったりして「やっと終わった……」とつぶやいていませんか。

こんにちは、看護師でライフコーチ、ディマティーニメソッドのファシリテーターの愛原百麗です。

ドクター・ディマティーニ・メソッド トレインド・ファシリテーター 愛原百麗(看護師×ライフコーチ)

最初にお伝えしたいのは、年末年始に疲れるのは、あなたの段取りが悪いからではないということです。多くの主婦にとって、年末年始は「お休み」ではなく、一年でいちばんの「繁忙期」なのです。

この記事では、年末年始に主婦が疲れる理由と、手放していいこと、そして義実家や夫へのモヤモヤを軽くするディマティーニメソッドの見方を、ワークシートつきでお伝えします。12月に入る前に読んでおくと、今年の年末年始が少しラクになりますよ。

この記事では

・年末年始に主婦が疲れる5つの理由

・数字で見る「年末年始の帰省」の本音

・年末年始に「やらなくていいこと」の決め方

・義実家や夫へのモヤモヤを両面から見る方法とワークシート

・年明けの「正月疲れ」をリセットする方法

について解説します。

ノートとペンを用意して、読み進めてみてくださいね。

無料PDFこの記事はワークシート付きです

記事の中でご紹介する『年末年始の疲れを軽くする 仕分け&両面ワークシート(帰省・家族編)』(PDF・A4/2枚)を、無料でダウンロードできます。印刷して、そのまま書き込めます。

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年末年始に主婦が疲れる5つの理由

年末年始の疲れには、ふだんとは違う理由が重なっています。主な理由を5つにまとめました。

年末年始に主婦が疲れる5つの理由 1 家事の量がふだんの何倍にもなる(大掃除・おせち・来客準備に毎日の三食) 2 家族が一日中家にいる 3 帰省や親戚づきあいで気をつかう 4 お金と準備の負担が重なる(交通費・手土産・お年玉・お年賀) 5 「ちゃんとしたお正月」をしなきゃと思う。主婦にとって年末年始は一年でいちばんの繁忙期

1. 家事の量が、ふだんの何倍にもなる

大掃除、おせち、年越しそば、来客の準備。そのうえ、家族が家にいるので、朝・昼・晩の三食を毎日用意することになります。

ふだんの家事に、年に一度の行事の家事が上乗せされる。しかも、その多くを主婦がひとりで担っています。疲れないほうが不思議なくらいです。

2. 家族が一日中、家にいる

夫も子どもも休みに入ると、家の中にひとりの時間がまったくなくなります。ふだんなら家族が出かけている時間にほっとひと息ついていた人ほど、休む場所がなくなり、疲れがたまっていきます。

3. 帰省や親戚づきあいで、気をつかう

義実家では、台所の手伝い、義両親との会話、親戚へのあいさつ。「よく思われたい」「失礼がないように」と、ずっと気を張っています。からだより、心のほうが先に疲れてしまうのです。

4. お金と準備の負担が重なる

帰省の交通費、手土産、お年玉、お歳暮やお年賀、おせちの材料。年末年始は出費が一度に重なります。何をいくら用意するかを考えて、買いそろえるのも、たいてい主婦の役目です。

5. 「ちゃんとしたお正月」をしなきゃと思う

「おせちは手作りしなきゃ」「大掃除は年内に終わらせなきゃ」「お正月くらい、家族に手料理を」

子どものころの記憶や、義母の目、周りの家庭と比べる気持ちから、「ちゃんとしたお正月」のハードルを自分で上げてしまうことも、疲れの大きな原因です。

主婦にとって年末年始は、休みではなく一年でいちばんの繁忙期。疲れるのは当たり前です。

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数字で見る「年末年始の帰省」の本音

数字で見る「年末年始の帰省」の本音 義実家への帰省が「気が重い」30.9%(約3人に1人)。帰省で正直しんどいことは、義両親との会話29.7%、手土産などの準備25.3%、お年玉やお歳暮・お年賀の準備22.2%。義実家は日帰りが限界51.3%、セパレート帰省に前向き63.9%(ベビーカレンダー「ヨムーノ『年末年始の帰省』に関する意識調査」2025年12月、子どもがいる30〜59歳の既婚女性158名)

株式会社ベビーカレンダーの情報メディア「ヨムーノ」が、2025年12月に、30〜59歳の子どもがいる既婚女性158名に行ったアンケートがあります。

  • 義実家に帰省する予定の人のうち、帰省が「気が重い」と答えた人は30.9%(約3人に1人)
  • 帰省で「正直、ちょっとしんどい」と思うことは、「義両親との会話」29.7%、「手土産などの準備」25.3%、「お年玉やお歳暮・お年賀の準備」22.2%
  • 義実家への帰省は「日帰りが限界」と答えた人が51.3%
  • 夫婦がそれぞれの実家へ別々に帰る「セパレート帰省」に前向きな人は63.9%

人数の少ない調査なので、すべての人に当てはまるわけではありません。それでも、帰省を「しんどい」と感じているのは、あなただけではないことがわかります。疲れの中心は、作業そのものより「気づかい」にあるようです。

また、この調査では、実家にも義実家にも「帰省する予定はない」と答えた人が37.3%で、前の年の29.7%より増えていました。年末年始の過ごし方は、「我慢」から「選択」へと変わりつつあります。

出典・参考資料

  • 株式会社ベビーカレンダー「ヨムーノ『年末年始の帰省』に関する意識調査」(2025年12月23日発表。調査期間2025年12月3日〜10日、インターネット調査、30〜59歳の子どもがいる既婚女性158名):ニュースリリース(PDF)

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年末年始に「やらなくていいこと」を決める

年末年始の疲れを軽くするいちばんの近道は、頑張り方を工夫することではなく、「やらなくていいこと」を先に決めることです。家事を「やめる・減らす・頼む・やる」の4つに仕分けてみましょう。

年末年始の家事を4つに仕分ける やめる:年内に全部の大掃除・義理だけの年賀状。減らす:おせちは好きな2〜3品だけ作り、あとは買う。頼む:買い出し・お風呂掃除を家族の担当に。やる:自分が大切にしたいことだけ。「わたしの休みの日」も先に予定に入れて

大掃除は「年末にまとめて」をやめる

寒い12月の水仕事は、からだにもこたえます。換気扇や窓は、11月のうちに少しずつ。窓拭きは、暖かくなる春に回してもかまいません。「年内に全部」をやめて、「1日1か所」にするだけで、年末の負担はぐっと減ります。

おせちは「買う・減らす・好きなものだけ」

家族が本当に食べるのは、どのおかずでしょうか。家族の好きな2〜3品だけ作り、あとは買う。予約のおせちにする。それでも、お正月はちゃんと来ます。三が日の食事も、作り置きとお総菜を組み合わせれば十分です。

年賀状は「減らす・やめる」も選べる

はがきの料金も上がり、「年賀状じまい」をする人が増えています。続けたい相手にだけ出す、ふだんからSNSでつながっている人にはメッセージにする。続けるかどうかは、自分で決めていいことです。

帰省は「日帰り・別々・時期をずらす」

調査でも、義実家への帰省は「日帰りが限界」という人が半数を超えていました。日帰りにする、セパレート帰省にする、混雑する年末年始を避けて時期をずらす。こうした選び方は、もうめずらしくありません。

夫に相談するときは、「行きたくない」ではなく、「日帰りにしてもいい? そのぶん、元気にあいさつしたいから」と、あなたの希望と理由を伝えると、話し合いになりやすくなります。

家族に「担当」を割り振る

年末にやることを書き出して、家族で分けましょう。「28日の買い出しは夫」「お風呂掃除は子ども」。「手伝って」ではなく「担当してね」と、日にちと中身まで決めて任せるのがコツです。

「わたしの休み」を先に予定に入れる

家族の予定を全部入れてから、空いたところで休もうとすると、たいてい休めません。年末年始のどこかに、先に「わたしの休みの日」を書き込んでおく。半日でもかまいません。好きなカフェに行く、ゆっくりお風呂に入る、何もしない。それも、立派な年末年始の予定です。

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義実家や夫へのモヤモヤを、両面から見る

雨雲と、梅の花に囲まれた太陽が釣り合う天秤を、穏やかに見つめる女性の水彩イラスト

疲れの正体は「作業」より「気づかい」

家事を減らしても、まだ心が重い。そんなときは、疲れの奥に人へのモヤモヤが残っていることがあります。

「おせちは手作りよね」と言う義母。実家でごろごろしている夫。わたしだけが台所に立っている。こうした場面へのイライラは、作業の疲れとは別に、心を消耗させます。

わたしも結婚と同時に夫の両親と祖母と同居し、義理の家族との関係に毎日のように悩んだ時期がありました。義実家で気を張り続ける苦しさは、わたしにも覚えがあります。

義実家や夫へのイライラは、B面で扱える

ドクター・ジョン・F・ディマティーニ
ドクター・ジョン・F・ディマティーニ(出典:ディマティーニ公式サイト https://drdemartini.com/ja/)

ここからは、わたしがファシリテーターを務めるディマティーニメソッドの見方をご紹介します。

ディマティーニメソッドをはじめて知った方は、どんな方法なのかを先にこちらで読んでおくと、このあとのお話がわかりやすくなります。

はじめての方へ
ディマティーニメソッド とは?やり方や効果と実体験を紹介!ディマティーニメソッド とは?やり方や効果と実体験を紹介!

ディマティーニメソッドがどんな方法なのか、やり方や効果、わたし自身の体験をまとめています。

ディマティーニメソッドには、A面・B面・C面という3つの見方があります。

A面は、相手の好きで賞賛している言動を扱います。B面は、相手の嫌いで許せない言動を扱います。C面は、亡くなった人や去っていった人との別れ、新しく現れた人との出会いを扱います。

「手作りが当たり前と言われる」「夫が手伝わない」「義両親が泊まりを強く勧めてくる」。年末年始のモヤモヤは、B面で向き合えるテーマです。B面で扱う「言動」には、相手が「してくれないこと」も含まれます。

義実家の言動にも、プラス面がある

ディマティーニメソッドでは、どんな人や出来事にも、プラス面とマイナス面の両方があると考えます。

たとえば、義母に「おせちは手作りが当たり前よね」と言われてモヤモヤしたとします。意識して探すと、その言動があなたや家族にもたらしているものが見つかることがあります。

・夫が育った家の味や、お正月の習わしを知るきっかけになる

・料理のコツを教えてもらえる

・子どもが、祖父母の家の伝統にふれられる

・「わたしは無理をしたくない」という、自分の大切なことに気づけた

・夫と「わが家のお正月」を話し合うきっかけになった

「だから義母に合わせよう」という話ではありません。マイナス面とプラス面の両方が見えてくると、言われたひと言に振り回される気持ちが、少しずつ静かになっていきます。

自分の中にも、同じ面を探す

B面のワークでは、相手の嫌いな言動と同じことを、自分もしていないかも探していきます。たとえば、わたしたちも子どもに「ちゃんとしなさい」と、自分のやり方を押しつけていないでしょうか。自分の実家では、母に甘えて座っていないでしょうか。

これは、あなたを責めるためではありません。「相手だけが」という見方がゆるむと、義母や夫を、ひとりの人として落ち着いて見られるようになるからです。

ここまでの流れを、ワークシートにまとめました。前半では、年末年始の「やらなきゃ」を書き出して仕分け、「わたしの休み」を決めます。後半では、いちばんモヤモヤする相手の言動を両面から見ていきます。12月に入る前に、印刷して書き込んでみてください。

無料ダウンロード

年末年始の疲れを軽くする 仕分け&両面ワークシート(帰省・家族編)(PDF・A4/2枚)

年末年始に「やらなきゃ」と思っていることを書き出して「やめる・減らす・頼む・やる」に仕分け、先に「わたしの休み」を決めます。後半では、義実家や夫の言動でいちばんモヤモヤすることのプラス面と、自分の中にある同じ面を探していきます。印刷して書き込めます。

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※ディマティーニメソッドの考え方をもとにした、愛原百麗オリジナルのワークシートです(公式教材ではありません)。

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年明けの「正月疲れ」をリセットする

年末年始を乗り切ったあと、どっと疲れが出て、体調をくずす人も少なくありません。看護師の立場から、年明けに心とからだを整えるポイントをお伝えします。

起きる時間から、生活のリズムを戻す

夜ふかしや朝寝坊が続くと、からだの時計がずれて、だるさが抜けにくくなります。まずは起きる時間をふだんどおりにそろえ、朝の光を浴びることから始めましょう。寝る時間は、そのあと自然に戻ってきます。

胃腸をいたわる食事にする

ごちそうやお酒が続いたあとは、胃腸も疲れています。1月7日に七草がゆを食べる習わしのように、温かくて消化のよい食事で、からだを休ませてあげてください。

自分だけの「お正月」を、あとからつくる

家族のためのお正月が終わったら、今度はあなたのためのお正月を。家族が仕事や学校に戻った平日に、好きなものを食べに行く、ゆっくり初詣に出かける、何もしない一日を過ごす。自分へのごほうびの日をつくりましょう。

疲れが長引くときは、無理をしない

眠れない、気分が落ち込む、何をしても楽しくないといった状態が2週間以上続くときは、心療内科やかかりつけ医に相談してください。寝る前に、からだの力を抜く練習をするのもおすすめです。

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よくある質問

木製のクエスチョンマーク

Q. 年末年始になると、家族にイライラしてしまいます

家事が増え、ひとりの時間がなくなれば、イライラするのは自然なことです。イライラした自分を責めるより、「それだけ疲れているんだ」と気づいて、休む時間を先に確保するほうが、家族にも穏やかに接しやすくなります。

Q. 義実家に帰省したくありません。夫にどう伝えればいいですか?

「行きたくない」とだけ伝えると、夫は自分の親を否定されたように感じやすくなります。「日帰りならうれしい」「今年はセパレート帰省にしたい」など、できる形と理由をセットで伝えてみてください。夫にも、自分の実家でゆっくり過ごせるというプラス面があります。

Q. おせちを作らないのは、手抜きですか?

手抜きではありません。お正月を家族で穏やかに過ごすことが目的なら、疲れ切った手作りより、笑顔で囲む買ったおせちのほうが、家族にとってうれしいこともあります。作るのが好きな方は、好きなものだけ作ればいいのです。

Q. 夫が休みの間、ずっと家にいてしんどいです

休みの前に、「お昼ご飯は各自で」「午前中は別々に過ごす」など、家の中の過ごし方を話し合っておくのがおすすめです。夫に買い出しや子どもとの外出を担当してもらえば、あなたのひとり時間もつくれます。

Q. お正月明けに、なんとなく気分が沈みます

行事が終わったあとに気分が沈むのは、張りつめていた心がゆるんだサインでもあります。まずは、睡眠と食事を整えることから。眠れない、気分の落ち込みが2週間以上続くときは、心療内科やかかりつけ医に相談してください。

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年末年始に疲れてしまうあなたへ

家族のためにお正月を準備して、義実家で気をつかって、家族のご飯を作り続けてきた。それだけで、あなたは本当によく頑張っています。

年末年始は、家族みんなのお休みです。その「みんな」の中に、あなたも入っていいのです。

今年は、やらなくていいことを1つ決めて、「わたしの休みの日」を1日、先に予定に入れてみませんか。

義実家や夫へのモヤモヤのプラス面を、ひとりで探すのがむずかしいときは、誰かと一緒に探したほうが早いところだと思っています。

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年末年始に主婦が疲れるときのまとめ

  • 年末年始に疲れるのは、家事が何倍にも増える・家族が一日中いる・帰省で気をつかう・出費と準備が重なる・「ちゃんとしたお正月」を目指すから
  • 義実家への帰省を「気が重い」と感じる人は約3人に1人。しんどいことの1位は「義両親との会話」
  • 家事を「やめる・減らす・頼む・やる」に仕分け、大掃除・おせち・年賀状・帰省は「やらなくていいこと」を先に決める
  • 年末年始のどこかに、「わたしの休みの日」を先に予定に入れる
  • 義実家や夫へのモヤモヤは、B面の見方でマイナス面とプラス面の両方を探すと、少しずつ静かになっていく
  • 年明けは、起きる時間をそろえる・胃腸をいたわる・自分のためのお正月をつくるで、正月疲れをリセットする

今日は、ワークシートのSTEP 1だけでも書いてみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました。

年末年始を、あなたも休んでいい

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